Biz KIKOとは?
医療気功「一指禅功」をベースに生まれた
気功体操「Biz KIKO」
Biz KIKOは、様々な気功法の流派があるなか、中国福建省「南少林寺」に古くから伝わる、中国で最も体系立てて作られた医療気功である「一指禅功(いっしぜんこう)」の要素をベースに考え出された気功体操です。
一指禅功とは、インドで発達してきたヨガを、中国の気候風土に適した内容に作り変え発展した健康法です。
その特長は、「外気内収、内気外発、無需意守、循環如常」の十六文字で表される健康維持を目的としています。また、鍛錬を積むことで、内なる気の力を使い病の治療などにも役立てることもできます。
それまで、門外不出として出家僧など正当な入門者にのみ伝承された健康法ですが、増え続ける難病から人々を救いたいという理由から、その一部を一般にも公開し、人々の知る方法となりました。
Biz KIKOは、この一指禅功の気功法を日常生活の中で無理なく行っていただけるよう気功体操として改良したものです。誰もが健康で快適な人生を送っていただけることを願い伝承を続けています。
Biz KIKOの特長
一指禅功の気功法の特長は、以下の16文字(4つの言葉)で表されます。
外気内収(がいきないしゅう)
内気外発(ないきがいはつ)
無需意守(むじゅいしゅ)
循環如常(じゅんかんにょじょう)
16文字に集約されたこれら4つの要素は、すべてBiz KIKOにも取り入れられています。
外気内収(がいきないしゅう)
外気内収とは、大自然に満ち溢れる気のエネルギーを体内に納めることを意味します。
大自然に満ち溢れた「天の気(气)」や「大地の気(氣)」の無限のエネルギーを「体内の気(炁)」として蓄え、人間が本来持っている能力(免疫力、自然治癒力)を最大限引き出します。
内気外発(ないきがいはつ)
内気外発とは、体内に蓄え育てた気のエネルギー(内気)を、必要に応じた量だけ体外に出す(外発)ことを意味します。鍛練を続けることで、不要に気を浪費することを避け、必要な時にだけ適時利用できる能力が身に付きます。
衛気(えき)と呼ばれるバリアを体表に纏うように張りめぐらせることで、外部からの邪気の侵入を防ぎます。また、一指禅功の修練を積むことで、自らの外発気を応用して病の治療など、様々な用途で活用できるようになります。
無需意守(むじゅいしゅ)
気功法の鍛練中、外気を応用した治療などの行為の間、いっさいの意念(意識を使って気をコントロールする事)を行いません。これは、内気(体内に蓄えられた気のエネルギー)を応用する時に、最も大切なことです。
意識を意図的にコントロールしようとはせず、すべてを大自然の調和に任せることで、体液、血液、内気の循環は自然の法則により活発化されます。大自然の摂理のままに気を扱うことは、施術者が治療を施す際に患者さんからの邪気の害を受けたり、また自らの生命エネルギーを浪費したりすることを防ぎます。
循環如常(じゅんかんにょじょう)
循環如常とは、体液、血液、意識を正しく滞りなく流すことで、人に本来備わっている免疫力を働かせ、自然治癒力を高めていくことを意味します。
体内の流れには法則に則した正しい方向があり、流れの向きが正しくなかったり、滞ったりすることを「気滞」「気逆」と言い、健康を損なう要因となります。
Biz KIKOの内容
Biz KIKOは、医療気功「一指禅功」をベースに、誰もが簡単で手軽に行えるように考案された自然治癒力を高めるための気功体操です。
Biz KIKOの気功体操は、日常の生活の中でも無理なく続けられるよう、1回が12~15分程で行えるメニュー構成になっています。気功体操で行うメニューは10の型から構成されており、それぞれが自然治癒力を高めるために必要な動きになっています。
初めての方でも、カラダがポカポカと温かくなるのを感じ、普段気づかない「気」の存在を感じることができます。楽しく体を動かしながら健康維持ができる内容です。
自然治癒力を高めるBiz KIKOⅠ-(1)10の型
1.清風吹柳【せいふうそうりゅう】
◆柳のように自然に立つ
気の流れを意識してゆっくりと立つ。全身をゆったりさせる立ち方、上虚下実・開合昇降を感じる
2.伸腕開肩【しんわんかいけん】
◆腕を伸ばし肩をほぐす
手の甲を合わせながら両腕を上に伸ばし脇を伸ばす。掌を合わせながら胸元に下ろす。両掌を離し、耳の横から前方へ手の甲を合わせながら肩甲骨を引き離す。肩こりの予防と改善の運動
3.伸脚開跨【しんきゃくかいこ】
◆両足を伸ばし股関節を開く
両足を開き、かかとを上げ伸びあがる、そして膝を曲げ腰を落とす。これを繰り返す。脚の冷えを解消する運動
4.旋方活腰・雲手採月【せんけんかつよう・うんしゅたんげつ】
◆肩を回す
掌を上にし頭上で円を描きながら肩を大きく回す。左右両方行う。肩こりの予防と改善の運動
5.気推双掌【きすいそうしょう】
◆胸の前で気を押し流す
片方の手は掌を上にして胸に置く。もう片方の掌立てて脇腹に位置し、そこから掌の方向へゆっくり押していく。肺の中の濁った気を吐き出す運動
6.帯脈滾球【たいみゃくこんきゅう】
◆腹の前で気を回す
おへその辺りから前方に向かって、両手で円を描くように気を回します。消火器・排泄器・生殖器の働きを活発にする運動
7.気毬周天【ききゅうしゅうてん】
◆気を上下に巡らせる
手に毬状の気の玉を持ち、それを頭上に持ち上げ全身を伸ばします。気の玉を体の一番遠くに押し出しながら体を折り曲げ地上に下ろします。全身のめぐりを活発にします
8.気毬纏帯【ききゅうてんたい】
◆気を腹部で左右に回す
陰気を育て、帯脈に沿って廻らせる。脇腹を引き締める運動
9.気毬浮沈【ききゅうふちん】
◆気の球が頭上で踊る
頭上に両手を両手を上げ体を左右に振りながら、それとは反対に両手を左右にゆすり脇を伸ばします。
10.気毬揺籃【ききゅうようらん】
◆気の球を全身に回す
7、8、9の動作を組み合わせ、気を全身に巡らせる
11.納気丹田【のうきたんでん】
◆気を丹田に収める
頭の上で気を回して、体の中心線に沿って両手を下腹部まで下ろし、気を納める。両手を胸近くに置き、時計回りに9回、反時計回りに6回まわす。もう一度息を吸いながら手を横から上にあげ、吐きながら体の中心線に沿って下ろす。